医療あれこれ2002年6月
医療費とは何か皆さんが窓口でお支払いになる料金についてご説明します。 皆さんが医療機関で支払うお金は正式には「診療報酬」と言いますが、窓口で頂くお金は、実際の診療報酬の一部です。残りは「医療保険」から支払われているのです。診察代、検査料、薬代などがひとつひとつ細かく決められています。実際の診療報酬は「中央社会保険医療協議会」というところが決めます。2年ごとに改訂されます。そして厚生労働大臣に諮問するのです。この料金体系は日本全国同一です。同じ医療が行われたならば、その診療報酬は日本全国何処でも同じです。もちろんその場合窓口で 支払う自己負担分も同じです。ただし、病院と診療所とでは診療報酬に若干の違いがあります。自己負担の割合は,保険の種類によって異なり、70歳以上の方の自己負担分は公費により低く抑えられています。

実際の医療費   風邪をひいた場合と高血圧の場合をみてみます。 初診、再診など種々の条件で診療報酬は変わってきます。
例1) 軽い風邪で初診。3日分の薬。初診料2700円薬代一日20円x3日で60円調剤料510円計3270円。国民健康保険を使うとそのうちの30%を支払うので窓口では980円いただきます。
例2) 高血圧で初診(いきなり薬を出すことはほとんど無いが出したとして)。初診料は同じ2700円調剤料510円,薬代(ノルバスクという薬一日1錠を使ったとして)28日分2520円特定疾患処方管理料150円で3180円。合計5880円になります。社会保険の方はこのうち20%、1180円を窓口で頂きます。
例3) 高血圧で例2)と同様の治療を1ヶ月以上にわたりしている70歳以上の方の場合。初診料は要りませんが再診料810円外来管理料570円指導料2250円継続管理加算50円となり合計6860円です。しかし、窓口では一律850円です。ただし病院など一割制をとっているところもあります。

この他にも、保険診療には細かい決まりがあり、たいていの診療所ではこれらの決まりを書いた分厚い本を備え付けています。診療報酬のうち窓口以外の分は,月に一度保険者に請求します。ほとんどの医療機関がその作業にコンピュータを導入している現在、業務も楽になってきましたし間違いなども少 なくなりました。